YOKOHAMA STEELPAN FESTA 2015開催レポート
今年も8月22日・23日の両日、山下公園・石のステージにてYOKOHAMA STEELPAN FESTA 2015を開催しました。
両日共天候に恵まれ、皆様のお陰で今年も無事終了することができました、こちらにそのアフターレポートを掲載させて頂きます。
厳しい暑さの中、時折吹く海風に癒されながら全国から集まった個性豊かなスティール・パンバンドの演奏が繰り広げられました。初の試みとしてステージ上で初心者のためのワークショップを行いましたが、最後まで笑顔が絶えませんでした。司会の女性も爽やかな進行で2日間のイベントを盛り上げてくれました!
1日目:8月22日
1日目は朝から陽射しが強く、参加者も聴いてくださったみなさんも暑さとの戦いでした。然しその暑さを吹き飛ばすような素敵な演奏で楽しませてくれました!
珠 with Tropicarib(タマキ・ウィズ・トロピカリブ/東京・山梨)
トリニダード・トバゴから帰国したばかりのリーダー珠(タマキ)さんが、カリブの雰囲気をそのまま運び込んでくれたかのような明るい演奏でした。前半に演奏した日本伝統の「ふじの山」は、地元山梨をアピールする素敵な選曲で、会場全体が和やかな空気に包まれていました。
Fantastics(ファンタスティックス/神戸)
今年もはるばる神戸から参加。いつもとは異なり、ヘンリー・マンシーニの映画音楽をメドレーで雰囲気たっぷりに演奏してくれました。今年は阪神淡路大震災から20年、9月に神戸で開催される100PANには165人が応募しているとのこと。こちらもどんな演奏になるかとても楽しみです。
スチールドラムバンド・パンタジア
今年、結成20周年を迎えたパンタジア。日本におけるパイオニア的存在のバンドです。演奏曲目もバラエティに富み、キューピーのCMでお馴染みの「おもちゃの兵隊のマーチ」からサザン・オールスターズの最新ヒット曲まで幅広い演奏で楽しませてくれました。
鎌倉シティブラスwith STEEL PAN(スティール・パンと吹奏楽のコラボレーション)
スティール・パンはソロやアンサンブルでよく使われますが、最近は吹奏楽との共演が話題になっています。「カリビアン・サンダンス」という曲で、今回のsoloはACTUS STEEL BANDでも講師を務める中野優希さんです。吹奏楽と息の合った演奏でスティールパンの新たな可能性を感じさせてくれました。
※今回演奏させていただいた「カリビアン・サンダンス」の楽譜とCDは、ブレーン株式会社から発売しております。詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://www.brain-shop.net/shop/g/gPOMS-81045/
※第3回シンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会課題曲(作曲:真島俊夫)
PAN NOTE MAGIC(パン・ノート・マジック)
男性4名+女性4名、計8名という小編成ながらプロ集団のスティールパン・バンド。
PAを最大限活用し完成度の高い演奏を披露してくれました。その実力はトリニダード・トバゴでも絶賛されたそうです。磨きのかかった演奏で最後まで楽しませてくれました。
Pan Village All Stars(パン・ヴィレッジ・オール・スターズ/横浜)
今年の参加者は総勢26名。ハワイで開催される「パンパシフィックフェスティバル」への連続出演経験がとても生かされており、定番の曲をメドレーで繋げて聴かせてくれました。大勢のスティールパンで奏でるユニゾン演奏は音に厚みがあってとっても魅力的でした。
Pan Village Orchestra(パン・ヴィレッジ・オーケストラ)
1日目のトリは、第1回パンフェスから出演している老舗バンドです。お揃いのオレンジのTシャツでノリノリの演奏を聴かせるだけではなく、しっとり系の音楽もこなせる柔軟さは流石です。1曲に時間をかけて、じっくり仕上げられた演奏は素晴らしく、アンコールにも応えてくれました。
2日目:8月23日
PANLAND Steel Orchestraによるワークショップ
スティール・パンを実際に体験できるワークショップは、体験希望者があっという間に集まり大盛況でした。ワークショップは小学校低学年のお子さんも含め6人が参加。PANLANDメンバーの丁寧な指導で短時間で”Love Me Tender”のメロディーが弾けるようになりました!その後も体験希望者が野中貿易の本部テントに来るなど、スティール・パンへの関心が高まりつつあることを実感しました。
ACTUS STEEL BAND(アクタス・スティール・バンド/横浜)
女性中心のバンドが多い中、男性が半数以上を占めるユニークなバンドです。60年代、70年代のポップス中心の選曲で、次々とパートを変えながら演奏する姿はとても楽しそうで素敵でした。今回は「宮本まいこスティールパン教室」の生徒さんとの合奏もあり、新たな方向性を示してくれました。
STEELBAND MISOLA(スティールバンド・ミソラ/福島)
福島弁の挨拶から入り「ツカミ」はOK。しっかり笑いをゲットしていました。演奏曲の中でも、サンバ調にアレンジした”Close to you”は特に印象的!後半は、恒例の「美空ひばりメドレー」でお揃いのシャツを着て、メンバーのお子様も参加するアットホームな雰囲気でした。
Pan note paradise(パン・ノート・パラダイス/東京・神奈川)
35名を超える大所帯になると、中々まとまりにくいのですが、そこは音大生。リズムと音程が抜群でメロディーも途切れることなく生きいきと響いていました。オリジナル曲を作曲するメンバーもいるのは流石。かなり練習したという”Pan in A-Minor”は聴き応え十分の素晴らしい演奏でした。
RENDEZVOUS(ランデヴー)
トリニダード・トバゴの国旗を片手に元気に踊るメンバーがいることでも有名なバンド。太陽が沈んでライトアップされると、よりアグレッシブでemotionalな演奏に変貌していくのが素敵でした。以前は横浜が本拠地でしたが、現在は東京・日本橋を拠点に活動しています。
PANLAND Steel Orchestra(パンランド・スティール・オーケストラ/横浜)
今年のパンフェスの大トリを務めることなったPANLAND。初のワンマンライブを開催するなど活動も盛んで、アンコールも何度も応えてくれ、最後は観客からの催促コール連発で大いに盛り上がりました!!
アンコール曲/1:Cheers2:Fly
今回のスティール・パンフェスタ会場は一昨年まで開催していた山下公園・石のステージになりました。暑さの厳しい時間帯にもかかわらず多くの方にご来場いただき大盛況の2日間でした♪
ご来場してくださった皆さん、参加者の皆さん、暑い中お疲れ様でした!また来年をお楽しみに!!